dying breed と endangered species

昨年末の話だが、『スラッシュドット ジャパン』に『GPUは絶滅危惧種』というトピックが上がっていて『GPUs are a dying breed』というページが紹介されていた。
ゲームや CG にはあまり興味がないのでこの話題自体は読み飛ばしてしまったが、この「dying breed」という表現が面白かった。トピックのタイトルからして「絶滅危惧種」の意味らしいが、「species」ではなく「breed」というのが興味深い。
……と思ったが、どうやら、「絶滅危惧種」に相当する英語は「endangered species」らしい「dying breed」は「廃れる運命にあるもの」、「絶滅しかけの部類」という意味らしいので、「絶滅危惧種」とはちょっと違う気がする。素人の印象でしかないが、なんとなく、こんな違いを感じる:




endangered dying

  • 外的要因が原因
  • 次の瞬間にも絶滅してしまいそう

  • どちらかと言えば、内的要因が原因
  • 何世代かを重ねるうちに、いなくなってしまう




species breed

  • 同じ形をしている、という形態的特徴での分類
  • いま存在している個体のみを含む
  • ある個体が同時に複数の「species」に属することはない
  • 「breed」よりも大きな分類単位

  • 共通の祖先を持つ、という系統的分類
  • いま存在している個体だけでなく、その祖先も含める
  • 部分木なので、より大きな部分木の一部でもある
  • 「species」よりも小さな分類単位

こういうことをもっとちゃんと調べられるようになりたいが、どうすればそうなれるのかは分からない。